「中学受験 解き直しノート作り方」「間違いノート作り方」「やり直しノート作り方」というキーワードで検索し、こちらのブログに来てくださる方も多いようです。わたくしが倣ったのはこの佐藤ママの解き直しノートの作り方。佐藤ママは表が直筆解答、裏がまっさらな同じ問題とされていましたが、うちは、左右にしました。それから、解き直し管理のスタンプを押すことにしました。
灘→東大理Ⅲ3兄弟の母が教える
中学受験勉強法
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間違った問題だけ貼る?
めんどくさくなるよ
全部貼っちゃえ!
厳密には、解き直しノートというよりも、テキストの全問を貼りますので、「何度でも解き直せるノート」といったほうが正しいかもしれません。"間違った問題だけを貼る"としたら、かえって手間だった。佐藤ママに倣い、翌週の単元のテキスト(予習シリーズ、演習問題集)の問題の全てを貼り込んで、毎週土曜日の夜に、「はい」と子に渡しました。予習シリーズで一冊。演習問題集+週テスト問題集で一冊。合計90問くらい。
しくみづくりをしてしまったあとは、子が自ら、どんどん解き直しして回してましたね。1週間90問。私は単元が始まる日までにノートに全問貼って渡すだけで、子はうまく回していました。方程式を使ったほうが速くて正確な問題だけは、私が解法を書き込んでやったりと、手を貸したかな。
佐藤ママは算数のテキスト、"全ての問題" をノートに貼り込んでいました。間違ったところだけじゃなくて、もう"全部"。全部貼る必要ある?一発正答した問題は貼らなくてよかったのでは?とは、思わなくなりました。なぜなら、解き跡を残しておいて解法を眺めるのって、すごく大事だった。(なので抜きとって捨てたりしない。ルーズリーフではなくノート派。)組分けテスト前、時間をあけて、もう一度解きなおすことがあったから。何度も予習シリーズ開くのめんどう。
「このレベルの問題は自分はできてる。これなら3分でいける。」と子どもが自分の目で見て、自分の力を把握するにも、解き跡が必要でした。週に90問、しっかりまわしたことが、ノートで見えるのがよかった。
解き直しノートに親が問題を貼り込めば、子は自分で周回していた。なので全問貼りこんでしまい、「あとは活用してくれ」と、渡すほうがラクだった。つきっきりで管理する必要がない。"必要に応じて" プリントアウトとか、親が忙しいとき、できないんですよ。間違う→親がノート作る→解き直し、では、面倒。子を待たせてしまう。全部貼り込んだノートをもらう→左側間違う→自分で左側を直す・ナビや解説見て答えを仕上げる→自分で書き込みなし右側を見ながら解き直しする→マルバツの管理も枠ハンコで自分でやる→弱点は自分で把握。親はラクでしたよ。
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👉「取り組みを時系列で教えてください」2年間を振り返ってみた 偏差値48→78
このノートにしてから算数の偏差値が40上がった!
算数については、偏差値30→70。2年間で偏差値が40もあがった秘訣。一問たりともおろそかにせず、できなかった問題を、自力でできるようになるまで解き直した、これに尽きます。とにかく四谷のテキスト、予習シリーズと演習問題集を、一問一問潰していく。一度解けたらよし、ではなく、タイムを縮めて、早く解けるまで定着させる。解けたらそれでよしじゃないんです。極度の緊張の入試の場面で、ミスなく取りきるところまで仕上げるんです。本番にはタイムプレッシャーがある。
5年生の春。このノートにしてから、1ヶ月で偏差値が52→58。まずそこで効果を実感しました。その後も偏差値は下がることなく上がりつづけ、2回目の合不合では算数の偏差値71。ノートを見返すと本当に粘り強く繰り返し解いています。解けるようになった問題も、タイムを縮められるように、さらに解き直しています。試験本番極度の緊張の中でも、ミスしないくらいゆるぎなく仕上げる。
枠ハンコを押して日付と手ごたえを書くことにした
枠ハンコを押して、いつ解いたかと手ごたえを記録していました。日付を残しておくのが肝。復習タイミングを把握するためです。
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わかった、は、解説読んだりナビを観ただけで、解けてない。
×は、解いてみようとしたけどできなかった。
△は、途中までできたけど、間違えたり、答えを見たりした。
◎は、自信を持って自力でできた。
タイムも時々書き込んでいました。この程度なら3分あればいただき、と、精神的余裕を持つために。
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具体的にはどのようにノートを作ったか?
「灘→東大理III」3兄弟の母が教える中学受験勉強法という、佐藤ママの御著書で知ったノート作成法に倣いました。佐藤ママ『特製ノート』の作り方については、こちらの御著書の巻頭カラーのページに、ノートの見本写真が掲載されています。また、第4章 科目別成績を上げる方法 算数ノート・大活躍した算数の『特製ノート』という章に、とても詳しく書かれています。ご興味のある方はぜひご覧になられてはいかがでしょうか。
灘→東大理Ⅲ3兄弟の母が教える
中学受験勉強法
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左に問題と直筆解答 右にまっさら問題
1 テキストの『全ページ』を二部ずつコピーする。
2 一問ずつ切り分ける。
3 ノート見開き左右に同じ問題のコピーを貼る。
4 ノート左ページを子どもに解かせる。
手書きで見やすく丁寧に答案ノートを作成させる。
後日参照するので解答解説以上に詳しくここをしっかり作らせることが大事。佐藤ママはこのノートを持参し、塾の板書をここにしっかりとまとめさせたそうです。学習歴を残さない勉強では伸びないと言われています。記述式の学校の答案作成の練習にもなります。頭を整理しながら、わかりやすく、きちんと答案をまとめる。塾なしの我が子の場合、解けなかった問題は、予習ナビを観ながら、ノートの左にしっかり板書を写しながらまとめていました。
5 後日、ノートの右の問題を見ながら、白いA4コピー用紙に解く。ノート左よりもうまく解けたら、左にこのコピー用紙を貼り付ける。模範解答として取っておく。
右は何度でも使えるように書き込みません。問題をきれいなままにしておきます。コピーのコピーになりますが、右側をコピーして使うこともあります、図形問題など。
佐藤ママ方式の切り貼りノートに、自力で解けるまで繰り返す、というプロセスを付け加え、枠ハンコを押しました。解き直しが必要なページにはふせんを貼っておく。自信を持って解けるようになるまでふせんを剥がさない。
間違い直しノートではありません。貼るのはテキストの問題全部です。A4の40枚綴りノートに貼り込むと、予習シリーズで1冊、演習問題集で1冊になります。1週間にみっちり約90問。マスターするため2回3回解き直しします。(そこに週テスト過去問や、週テスト本番で間違った問題を貼るともう1冊になることも。) 佐藤ママは塾でテキストをもらうと、すぐに、2部コピーを取り、ノートに貼り込む作業を始めるそうです。下のお子さんの幼稚園送迎の合間に、お兄ちゃんの算数テキストのノート貼り込み作業をされていたそうです。
左に問題と直筆解答 右にまっさら問題+ハンコ枠
右のページには書き込みをしません。まっさらな状態でキープします。右のページを見ながら、コピー用紙に解くか、右のページのコピーを取って、それに解きます。
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左は子どもなりに一度腹落ちして自分で手書きでまとめた答案ノートなので、問題集の解説を読むより答え合わせが早い。別冊解答を引っ張り出してくる必要もなし。一冊あれば勉強できる。勉強のハードルが下がります。解き直したいページにはふせんを貼っておきます。問題集の解説を右に貼っておくこともまれにあります。左の解法よりよい解き方を思いついて、コピー用紙にうまくまとめられたときは、左のノートの上に、糊で貼ります。最善の解き方、よくまとまった解答を、上書きするわけです。
すごくめんどうですが… 必修例題も、一問一問、切って貼って。6年上巻の必修例題は、しっかりやりこまないと、算数偏差値62は超えられないと思います。
詳しい解説が欲しい問題はこのように答えを貼りこむこともありました。わざわざ解説開く手間を、子どもにやらせない。貼っといてやる。
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ハンコ枠で解き直しを管理した!枠を埋めたいからきちんと解き直しする習慣がついた!
いつ、何回解き直ししたかわかるように、枠ハンコを押して、日付と◎◯△×を書き込みます。完全に理解して、自力ですらすら解けるところまで仕上げないと、授業を聞いて『なんとなくわかったような気がする』に費やした時間までもが無駄になります。解き直しの回数 と 日付を記す枠ハンコ 効率のよい復習に おすすめです!
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解けるようになっただけで満足しない。数日後にまた解いてみて、タイムを縮めてしっかりテストで取れるように。5回も解いてる問題がありますね。
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解き終えた単元は色インデックスをつけてジャンル分け!
過去問をやる頃に類題探しに役立った!
過去問の声教のジャンルにしたがって、インデックス色ふせんをつけて箱に入れます。出題分野ジャンルごとに分けてノートを作ったほうがいい理由。過去問をやるようになって、この学校はこの単元が頻出なんだな、と思ったときに、類題がすぐ見つかる、見直せるからです。
我ながら、このインデックス色分けはよかった。よく、秋ごろになって、個別で過去問を見てもらい、先生に類題を探してもらいたいとお願いをしたけれど、十分なサポートをしてもらえなかった、という話など、聞きます。模試やSP表で、弱点がわかったので、そこを補強したいけれど、さて、類題、どうやって探そう?となったときに、母がスムーズ類題探しをできれば、外注する必要もないですし、強いサポートになります。学校別コースが無い学校でも、声教の過去問の表を見て、志望校対策ができます。
声教の過去問には、出題分野分析表がついてますよね?それにあわせて、インデックスの色分けをして、5年の初夏あたりから、ノートを作り溜めていきました。
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これにそって、ふせんで色分けをしておきました。
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オレンジ色の総合回も、ジャンルごとに分けて貼ればよかったな...と実は後悔し、6年の途中から、ジャンルごとに分け始めました。模試の解き直しも面倒ですがジャンルごとのノートに貼りこんでいきました。
面倒ですが、問題のジャンルごとにノートは別にしたほうがいいと思います。週テストも、週テスト問題集も、四谷大塚テキスト以外の問題集なども。
(週テストは前週の内容も3割あるので、わざわざ問題を見て、これはこっちに貼るあれはあっちに貼る、と、ノート分けるのはかなり面倒なのですが。ゆくゆくを考えて分けて貼っていました。)
ジャンル色分けはどのようにした?
分類はどうやった?
インデックス色分けしてノートを作り溜めておいてよかったなと思ったのは、秋に、過去問を始めたときです。類題がすぐ見つかる。補強すべき弱点がすぐにわかる。
子どもも、ああ、この問題はこのジャンルの問題だな、と、頭が整理されていくようなのです。6年になると、範囲のない模試が始まりますが、それまでは、マルチジャンルの出題に慣れることよりも、決まった単元をガツっと深堀りするほうが定着が良い気がしました。(5年冬休みに下剋上算数の赤をやろうかと取り組みかけたけど辞めたのはそのため)6年の春休みまでは、マルチジャンルで取り組む必要ないと思います。脳に系統立ててインプットが効率いいです。
サピックスにお通いの方も、このふせんで色分けをしてからボックスにしまう、エクセルファイルで目次を作り、セルに色をつけて索引を作っておく、など、過去問の時期にふりかえりやすい保存の仕方を工夫なさると、6年秋以降、勉強しやすいのではないでしょうか。
新5年生、新6年生の親御さん、インデックスふせんをお求めになって、お片付けをしてみてはどうでしょうか。
青→数と規則・数列・方陣算・植木算・ベン図など
緑→速さの問題全般
桃→平面図形・円・図形の転がり
黄→立体図形・容器と水量・立体切断
クリーム→比全般・割合
オレンジ→複合的な問題 応用 総合回など
もう最後の解き直し!入試直前1月からは右側のまっさらきれいな問題に書き込みOK!解禁。
直前期の気ぜわしい時期にコピー取りをする必要がなかった。
きれいなままとっておいた右側も、1月に解禁!もう入試まで解きなおすことはないだろうと、1月からは、どんどん右側にも書き込んでいきました。そわそわする直前期、コピーを取ったりする必要がなく、総復習ができてよかった。ノートを片っ端からめくりながら復習していく。解き跡を眺める。
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受験終了までに、ノートは332冊になりました。入試本番、「これだけやったんだから受からないはずがない」と目に見えた自信になったのも良かった。
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