塾で教えていたころ、一クラス全滅、全員バツ、という漢字がありました。
新記録をジュリツする
ジュリツ 書けましたでしょうか?
樹 まんなかの部分。 土? それとも 士?
どちらもハズレです。
教科書体では、どちらも同じ長さです。
では、こちらはどうですか?
ナットクする
書けますか?
納得 の 得。 上のほうがちょっと長いです。
教科書体では、です。中学受験は教科書体です。
とめはねはらい、っていうけど、長さとか、つくところのほうが重視されてる。
文科省の参考資料でも、「学習指導要領において、書写の指導の際に、「点画の長短や方向、接し方や交わり方などに注意して、筆順に従って文字を正しく書くこと」等とされており...」と書いてあります。
ということで、長さ、方向、つくつかない、交わるところ、こっちのほうが重視されているのが現実です。
このあたりちゃんとできている子がジャイアントキリングしがち。
逆に、このあたり適当にやってきた子が、当日点数取れずに不合格になりがち。
(お習字やってたまるみちゃんが強い様子で描かれているのはこのへんあるかも)
やみくもに漢字を練習するより、採点者はどこにダメ出ししようとしているのか、裏をかくことができるので、塾講師や、通信添削員の経験、役立っています。
通信添削員は、3か月、徹底的に文字を直されます。指定の赤万年筆の使い方まで指導されました。
塾講師は、模擬授業前に、書き順チェックが入り、指定された漢字をチョークで黒板一面に書かされました... 生徒に指摘されるようではダメですからね... 国語の講師、他の教科よりも研修が長いですし、教科主任からの指導が厳しくて、結構大変です。
(こんなの割に合わないよ、と、国語の先生は、稼げる家庭教師に流れがち。国語は個別指導や家庭教師をつけることを選択する方が多いのも頷けます。)